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建学の理念・守護聖人について

「地の塩、世の光」となる人材の育成

「地の塩、世の光」という言葉は、『マタイ福音書』第5章にある、有名な「山上の説教」からとられています。

「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」
本校では、
地の塩のように、「社会の中で役立つ人間」
世の光のように、「この世を照らし、輝く人間」の育成を目指しています。

「愛と正義と責任ある自由」の醸成

隣人を自分のことのように愛すること、不正には果敢にいどむ正義感、そして、単なる自由ではなく、責任を伴った自由、これらは、カトリックの教えです。このような教えが徹底すれば、世界人類の平和がもたらされます。人類悲願の目標に向けて愛と正義と責任ある自由を貫く、そのような人になってほしい、という願いで、創立されたのが光泉カトリック中学校・光泉カトリック高等学校です。

守護聖人について

学園の守護聖人、使徒聖パウロは、初期キリスト教の宣教者です。はじめはキリスト教徒を迫害していましたが、イエスは彼を宣教の使命を与える器として選びます。
パウロは、ダマスコへの旅の途中に、天からのイエスの声を聞き目が見えなくなりますが、旅先に到着後、イエスにつかわされた弟子によって目は見えるようになり、そこで回心します。やがて、聖霊に告げられて幾度も宣教の旅に出かけ、迫害を受けながらも、時には神に代わって奇跡を起こしつつ、主イエスの言葉(福音)を人々に伝え、キリスト教を広めていきました。パウロは迫害を受けて、ついには殉教しますが、彼が旅をした場所には、いくつものキリスト教の共同体が生まれ、「地の塩、世の光」のように、自らが犠牲になることで、主イエスの教えを広めたのです。

聖パウロは、「本当の本気」の人。臆することも、てらうことも、ひるむこともなく、自らの使命を最期まで全うし続けた姿は、私たちの姿勢に強い影響を与え続けています。